2022年8月8日月曜日

コンデンサーモーター オーバーホール キャンター


今回は前回外れたコンデンサーモーターのオーバーホールです。

あらかじめ分解・清掃し必要な部品をそろえましたが、ブラシも純正部品の設定が無くネット通販にてちょうど良い物をさがしました。


先ずはゴロの出ていたベアリングの交換です。

後でゼット(オイルシール)を外しバラしてみましたが、水が入った様でグリスが白濁していました。冷房シーズンイン点検時とシーズン中にはコンデンサーを水洗いしていますが、程ほどにしたほうが良いみたいですね。


新しいベアリングを圧入します。

コンミュテータは後ほど清掃しますが、ベアリングを入れる前にやればよかったと後で気がつきました。


今回はペーパーでヤスって磨きましたが、ベアリングを入れる前にシャフトをドリルでくわえ、回転させながら磨けば写真よりもきれいに仕上がります。


ブラシのサイズで探すとリード線の出る向きの合うものが無く、これでもなんとか納まるのでこれで組上げていきます。


リード線でブラシを圧縮しながら固定しアーマチュアを挿入します。



あとはケースを元どおりにかぶせ、数か所カシメてやれば完成です。


動作テストしてみました。

バッテリーにつないだ状態で無負荷では約1A流れてますが、ファンが付いてエンジン稼働状態(13.8V)ならもう少し電流値が上がるのかも知れません。ちなみに突入電流はメーター読みで約4Aくらいでした。


実は前職でセルモーターのオーバーホールはある時期毎日やってましたので、これくらいのオーバーホールなら今の作業環境でもなんとかこなす事ができました。

部品代もわずかなので、手間さえ惜しまなければオーバーホールに挑戦してみるのも車の理解を深めるのに役立つかもしれませんね。

たとえ壊れても、これで路上故障し運行がストップする事はありませんので・・・


おまけ

デュトロで外れたコンデンサーモーター




 こちらも部品がそろえばオーバーホールの様子をお知らせしたいと思います。

2022年8月7日日曜日

エンジンシステムアラーム点灯 エンジンストール キャンター


高速走行中、エンコ(エンジン故障)は突然起きました。

ドライバーさんから連絡を受け、とりあえずかけ直せば走れるとの事で下道(一般道)で車庫まで帰ってもらうよう伝えました。
入庫後ダイアグを確認したところライン圧低圧異状の履歴が残っており、何らかの原因で燃料が供給されなかったようです。

上の写真はフューエルポンプのフューズを抜き故意に症状を再現させたものです。


マルチインフォメーションディスプレイでの故障表示です。

故障コードは確認できますが、内容は検索して確認する事になります。


で、いつもの中華スキャナーの登場です。

現在故障 520500

レール圧が低く、高圧系統の漏れチェック等が読み取れます。


これ以上は素人整備ではどうする事も出来ませんので、履歴を消去しました。


一応ライブデータを確認してみました。

サービスデータが無いので、この数値が正常なのかはわかりません。

後にこの車両、ふそうにてサプライポンプを交換してもらう事になります。


実はこの車両と同年同型車が同様の故障で、サプライポンプとコモンレールを交換してますが、4P10エンジンは40万キロ辺りから不具合が出る様ですね。

他にも1台、高速で路上故障してますので、使用者責任とはいえ いかがなものかと思います。

2022年8月6日土曜日

クーラーコンデンサーモーター交換 デュトロルートバン編



更新が滞ってますがネタには尽きません。決して小出しにしているわけでは無いので時々遊びに来てくださいね。

今回はデュトロルートバンのコンデンサーモーター交換です。症状は単純に冷たい風が出ないとの事で、クーラー掛け始めの数分は冷風が出ますが次第に温くなる症状でした。他車に比べてコンデンサーファンの勢いが明らかに弱かったのでモーター不良と判断しました。

この車種は以前にもコンデンサーを交換した事がありますがユニットを抱えているフレームごと降ろした覚えがあり、今回はファンモーターのみ交換ですのでなるべく大仕事にならないよう最小限にバラしていきます。

先ずはコンデンサーにアクセスしやすいようバンパーを外します

コンデンサーユニットは運転席の下にあります。

作業スペースを稼ぐ為ドアステップを外しましたが・・・

ファンシュラウドの取り付けボルトのうち上奥が弛められない為、結局周辺をバラバラにすることに。

泥除け取り付けステーが邪魔してファンユニットが落ちません。ここまでバラすとコンデンサーもぶら下がっている状態です。


外れたファンユニットと新品モーターです。

写真の左右4カ所の取り付けだけではなく、上側にある取り付け2本を外すのが苦労したところです。


 新品のモーターと交換して元どうりに収め完成となりました。


キャンターのコンデンサーモーター交換の時もそうでしたが、ユニット取り外しに1時間、モーター交換に10分・・・

まあこんなもんです。


試運転し確認したところ交換前は、例えればブロアスイッチ1くらいの風量だったのが、モーター交換後はスイッチ4くらいの風量になりました。

作業日は30℃以下でしたが凍えるくらいの冷たい風が出ています。

前回の作業を貼っておきますので興味のある方はのぞき見して下さいませ


クーラーコンデンサーファンモーターの交換 キャンター 2015年式 43万キロ走行

ドライバー ときどき整備士: クーラーコンデンサーファンモーターの交換 キャンター 2015年式 43万キロ走行 (kumayarou.blogspot.com)

クーラーコンデンサーの交換 デュトロルートバン

ドライバー ときどき整備士: クーラーコンデンサーの交換 デュトロルートバン (kumayarou.blogspot.com)

2022年7月2日土曜日

走行中異音 クーラーベルト交換 日野17レンジャー

 東京でも本格的に暑くなってきましたね。

気温が35℃超えても驚きもしなくなってきましたが、日陰のない駐車場での野良整備はさすがに応えます。今回はドライバーさんからの申告で、走行中エンジンあたりから異音がするとの事で点検しました。

内容はベルトがスリップしているような音で、最初は「キュッ、キュッ、キュッ」から次第に「ギャギャギャギャ・・・」と激しく鳴いています。

潜って見てみるとコンプレッサーが回っていません。(と、最初は見えたが・・・)

ベルト鳴き+コンプレッサーが回ってないので、先入観でコンプレッサーロックかベアリングの焼き付きかと思いましたが、よくよく観察すると単純にベルトの張りがあまい様でした。

ベルトの張り調整で追い出しましたが1週間くらいでまたベルト鳴きが出てるとの事で、今回のベルト交換にいたりました。


ベルト調整の手順です(整備士さんは飛ばしてください)

17レンジャー(A05Cエンジン)のクーラーベルト調整は先ずテンションプーリー取り付けのナットを弛め、アジャストボルトを締めこみベルトを張りますが、張り具合に関しては経験と感に頼るところになります。


下からのぞいたところ

4トン車は下駄に乗らなくても下に潜れるので楽なのですが、焼けたアスファルトで背中が熱いです。


プーリーにベルトが潜り込んでます。

ここまでくると使用限度なのかも知れませんね


で、いつものように新品と比べてみました。

写真では分かりずらいですが、ベルトの腹がかなり摩耗して全体的に痩せています。これではいくら張っても切れるのを待つだけですね。


新品と交換し、しばらくエンジンをかけてから再度張りを確認し完成となりました。


他の同年同型車もベルトが鳴いているそうなので、後日そちらも計画交換することになります。



2022年6月22日水曜日

クーラーコンデンサーファンモーターの交換 キャンター 2015年式 43万キロ走行

 今年もクーラー本格始動の季節が来ましたが、今回はコンデンサーファンモーター交換のお話です。

症状は冷たい風が出てこないとのことで、まずは簡単なところでコンデンサーファンモーターのフューズ切れかと思いましたがファンは回っています。しかし回転は弱々しくやっと回っている感じでした。

次にリレーを交換してみましたがやはり変わりません。

いよいよモーターか・・・と思いながら、予備車もないのでふそうへ部品調達に行き作業の準備にかかりました。


ブルーテックキャンターは左ヘッドライトの裏にコンデンサーユニットがあり、前回もコンデンサー交換はやってますので作業自体は簡単に出来ると思っていましたが、モーターのみの交換となると手順が違ってきます。



なるべくあちこち外さないよう考えながらバラシていきますが、いやな個所が目に入りました。


コンデンサーコアが腐ってガス漏れの跡があります。
こちらも交換が必要ですが、今回はモーター交換のみの作業で追い出す事になります。


モーターはファンシュラウドについてますのでまずはこれを外しますが、4本の取付ボルトのうち1本が実にやりずらい場所についています。

結局最後の1本を緩めるため、コンデンサーの取り付けを緩める事に。


狭い隙間からユニットを落とすのが結構苦労したところです。


外れたファンユニットと新品モーターです。


ユニット取り外しに小1時間、モーター交換に約10分・・・だいたい自動車修理ってこんなもんですよね


あとは仮止めしファンが勢いよく回る事を確認した後、元どおりに収めて完成となりました。

ちなみに前回のコンデンサー交換と、フューズの点検のリンクを貼っておきますのでご参考までに

https://kumayarou.blogspot.com/2021/10/

https://kumayarou.blogspot.com/2020/05/blog-post.html


おまけ

外れたモーターをバラしてみました。


殻割りすると削れたブラシのカーボンでまっ黒です。


ブラシは使用限度をはるかに超えていますね

ベアリングもゴロが出ています

ちょうど良いサイズのブラシさえ手に入ればオーバーホールできそうですが、新品の値段と私の作業工賃を比べたら微妙なところですね。

後にこの車両、コンデンサーを交換する事になりますが、その作業の様子はまたの機会に。


2022年5月15日日曜日

尿素水噴射ノズル(アドブルードージングモジュール)の分解清掃 (キャンター)

 先日スキャナで読み取ったエラーの後処置です。

エラーの内容はNoxセンサー数値異常で、高速走行時(エンジン高回転)に必ずエンジンチェックアラームが点灯するとの事でした。アドブルーの補給もしばらくしていない(減らない)そうなので出来るところから点検してみました。


キャンターの場合ドージングモジュールはDPFのすぐ後ろにあり、作業はやりやすそうです。


ここからアドブルーを霧状に噴霧し、排気ガスと反応させNox値を低減させるわけですね。


ドージングモジュールはバンドを緩めると簡単に外れますが、モジュールからのコネクタが固く外れず今回はこの状態での清掃になりました。


ガッツリ詰まってます

テールパイプ側もアドブルーの結晶がこびりついて、通り道を塞いでいますね


本来は水で溶かしながら清掃するのが良いのでしょうが、ドライバーでこそげ落としパーツクリーナーできれいに清掃してやりました。

もとに戻し、排気もれの無いことを確認し作業の終了となりました。

作業前と後にNox値を読み取りましたが数値は半分以下になりました。あとはドライバーさんからの様子の報告を待つだけです。

2022年5月7日土曜日

バックカメラ・ミラーモニターの取り付け ブラックベルト(黒帯?)キャンター

 ブルーテックキャンターに替わり黒帯キャンター(?)も良く見かけるようになってきましたが、今回は平ボディ車にバックモニターを取り付けた時のお話です。配線の取り回し方法は他車でも流用できるかと思いますのでご参考までにどうぞ。


まずはカメラの取り付けと信号線の取り出し、配線の取り回しです。


カメラは番号灯の横に、映像がケラレない位置を探りながら決めました。


バック信号の取り出しです。

配線図も準備していましたが結局現物で確認するのが確実です。



バックの配線を確認したらハーネスをほどき、信号線を取り出します。

いつものように、水が直接掛かる場所ではエレクトロタップは使いません。


配線を前まで送るためにはいろいろな方法があると思いますが、今回は適当な塩ビ管をシャシに固定し、中に配線を通しました。


後ろから・・・


前まで・・・


プラグ付きでも一気に通せます!



さてキャブ内に配線を引き込む場合、キャブチルトロックレバー辺りにもサービスホールがありますが、配線の取り回しを考え足元から引き込みます。


サービスホールにアクセスするため黒帯シリーズのアイデンティティであるグリルを外しますが、少し注意が必要です。

黒帯の両端が思いのほか固く留まっており、結局コーナーパネルを外し無理の掛からぬよう慎重に外しました。

LEDヘッドライト
ぶつけると高くつきそうです


フロントグリルを外したところです。

中央部に大きめな穴がありますが、ここならかなりの太さまで通せそうです。



車内はクラッチペダルのブラケット脇に通じています。親指くらいまでなら通せそうですね



モニターのメイン電源は未使用回路のリレーがささるカプラから取っています。ちなみに運転中だけ作動すればよいので、IGNで火が来る回路から電源を取りました。



電源はシガープラグタイプですのでシガーソケット(100均)を増設しています。


あとはピラーカバー・天井内張りに配線を隠し、モニターを取り付けての完成となりました。


おまけ

走行時

バックに入れると直下を映します。これなら寸止めできますね

以前バン車(アルミバン)に後付けした時にはバン天井・外側に配線を這わせて引き回しましたが、今回のように平ボディ車の場合、パイプ等床下に固定し配線を引き回すのがスマートで応用も効くと思います。

カスタムにいかがでしょうか?