2022年8月12日金曜日

エンジンシステムアラーム 故障コードの探究 520500-0

エンジンシステムアラーム点灯で修理予定の車両ですが、興味深い資料を見つけたので少し掘り下げてみたいと思います。

故障コード
SPN-520500  FMI-0

こちらは例のマルチインフォメーションディスプレイで拾った故障コードです。
故障コードの内容はググれば大体の見当はつくのですが、さて対応策はというと なかなかたどり着かないものです。

で、たまたま目にしたのがこの資料です。


 どうでしょう?ダメ元で点検できる簡単な項目もいくつかありそうですね。

野良整備では限界がありますが、これらのトラブルシュートは機会があったら検証してみたいと思います。

2022年8月8日月曜日

コンデンサーモーター オーバーホール キャンター


今回は前回外れたコンデンサーモーターのオーバーホールです。

あらかじめ分解・清掃し必要な部品をそろえましたが、ブラシも純正部品の設定が無くネット通販にてちょうど良い物をさがしました。


先ずはゴロの出ていたベアリングの交換です。

後でゼット(オイルシール)を外しバラしてみましたが、水が入った様でグリスが白濁していました。冷房シーズンイン点検時とシーズン中にはコンデンサーを水洗いしていますが、程ほどにしたほうが良いみたいですね。


新しいベアリングを圧入します。

コンミュテータは後ほど清掃しますが、ベアリングを入れる前にやればよかったと後で気がつきました。


今回はペーパーでヤスって磨きましたが、ベアリングを入れる前にシャフトをドリルでくわえ、回転させながら磨けば写真よりもきれいに仕上がります。


ブラシのサイズで探すとリード線の出る向きの合うものが無く、これでもなんとか納まるのでこれで組上げていきます。


リード線でブラシを圧縮しながら固定しアーマチュアを挿入します。



あとはケースを元どおりにかぶせ、数か所カシメてやれば完成です。


動作テストしてみました。

バッテリーにつないだ状態で無負荷では約1A流れてますが、ファンが付いてエンジン稼働状態(13.8V)ならもう少し電流値が上がるのかも知れません。ちなみに突入電流はメーター読みで約4Aくらいでした。


実は前職でセルモーターのオーバーホールはある時期毎日やってましたので、これくらいのオーバーホールなら今の作業環境でもなんとかこなす事ができました。

部品代もわずかなので、手間さえ惜しまなければオーバーホールに挑戦してみるのも車の理解を深めるのに役立つかもしれませんね。

たとえ壊れても、これで路上故障し運行がストップする事はありませんので・・・


おまけ

デュトロで外れたコンデンサーモーター




 こちらも部品がそろえばオーバーホールの様子をお知らせしたいと思います。

2022年8月7日日曜日

エンジンシステムアラーム点灯 エンジンストール キャンター


高速走行中、エンコ(エンジン故障)は突然起きました。

ドライバーさんから連絡を受け、とりあえずかけ直せば走れるとの事で下道(一般道)で車庫まで帰ってもらうよう伝えました。
入庫後ダイアグを確認したところライン圧低圧異状の履歴が残っており、何らかの原因で燃料が供給されなかったようです。

上の写真はフューエルポンプのフューズを抜き故意に症状を再現させたものです。


マルチインフォメーションディスプレイでの故障表示です。

故障コードは確認できますが、内容は検索して確認する事になります。


で、いつもの中華スキャナーの登場です。

現在故障 520500

レール圧が低く、高圧系統の漏れチェック等が読み取れます。


これ以上は素人整備ではどうする事も出来ませんので、履歴を消去しました。


一応ライブデータを確認してみました。

サービスデータが無いので、この数値が正常なのかはわかりません。

後にこの車両、ふそうにてサプライポンプを交換してもらう事になります。


実はこの車両と同年同型車が同様の故障で、サプライポンプとコモンレールを交換してますが、4P10エンジンは40万キロ辺りから不具合が出る様ですね。

他にも1台、高速で路上故障してますので、使用者責任とはいえ いかがなものかと思います。

2022年8月6日土曜日

クーラーコンデンサーモーター交換 デュトロルートバン編



更新が滞ってますがネタには尽きません。決して小出しにしているわけでは無いので時々遊びに来てくださいね。

今回はデュトロルートバンのコンデンサーモーター交換です。症状は単純に冷たい風が出ないとの事で、クーラー掛け始めの数分は冷風が出ますが次第に温くなる症状でした。他車に比べてコンデンサーファンの勢いが明らかに弱かったのでモーター不良と判断しました。

この車種は以前にもコンデンサーを交換した事がありますがユニットを抱えているフレームごと降ろした覚えがあり、今回はファンモーターのみ交換ですのでなるべく大仕事にならないよう最小限にバラしていきます。

先ずはコンデンサーにアクセスしやすいようバンパーを外します

コンデンサーユニットは運転席の下にあります。

作業スペースを稼ぐ為ドアステップを外しましたが・・・

ファンシュラウドの取り付けボルトのうち上奥が弛められない為、結局周辺をバラバラにすることに。

泥除け取り付けステーが邪魔してファンユニットが落ちません。ここまでバラすとコンデンサーもぶら下がっている状態です。


外れたファンユニットと新品モーターです。

写真の左右4カ所の取り付けだけではなく、上側にある取り付け2本を外すのが苦労したところです。


 新品のモーターと交換して元どうりに収め完成となりました。


キャンターのコンデンサーモーター交換の時もそうでしたが、ユニット取り外しに1時間、モーター交換に10分・・・

まあこんなもんです。


試運転し確認したところ交換前は、例えればブロアスイッチ1くらいの風量だったのが、モーター交換後はスイッチ4くらいの風量になりました。

作業日は30℃以下でしたが凍えるくらいの冷たい風が出ています。

前回の作業を貼っておきますので興味のある方はのぞき見して下さいませ


クーラーコンデンサーファンモーターの交換 キャンター 2015年式 43万キロ走行

ドライバー ときどき整備士: クーラーコンデンサーファンモーターの交換 キャンター 2015年式 43万キロ走行 (kumayarou.blogspot.com)

クーラーコンデンサーの交換 デュトロルートバン

ドライバー ときどき整備士: クーラーコンデンサーの交換 デュトロルートバン (kumayarou.blogspot.com)