2022年10月23日日曜日

フロントサスペンションのガタ点検 ジェネレーションキャンター

いきなり動画からです




車種はジェネレーションキャンター(ブルーテックの前)ですが、最近見かける事も少なくなってきましたね。この車はもう廃車になりましたが、現行モデルの独立サスペンションにも共通した部分があると思いますので参考に上げてみました。


こちらにタイヤを外す前の動画を貼っておきますのでご参考にどうぞ

https://www.youtube.com/watch?v=0Ja3pUhOXOA&ab

 

2022年10月16日日曜日

バッテリーあがりの前兆 キャンター

 先日バッテリーあがりにて交換作業をしましたが、今思えばちょっと気になる前兆がありましたのでご紹介します。


今回バッテリーあがりにて交換した車両の担当ドライバーからある報告が・・・

時計が度々リセットされて点滅してるんだけど直してほしい

とか

私 (kumayarou) はオイル交換実施後に必ずトリップメーターBをリセット(後述)していますが、点検時等メーターを確認するとトリップA・Bともにリセットされ再カウントスタートになっていた事があった 等々・・・

一時的にバッテリー電圧が下がった(ハザード他 エンジン停止中の電源使用)か、エンジン始動時に大電流が流れ(セルモーター不良もあり?)時計・メーターがリセットされてしまった可能性が考えられます。

オルタネータ不良によるノーチャージもありますが、上記の状態を確認したら バッテリー不良を疑ってみるのが必要だと改めて思ったところです





私がトリップメーターBをリセットする理由

当社ではオイル交換時期を5000Kmと定めております。

私がオイル交換時にメーターリセットする理由は点検時にオイル交換後の走行距離を確認する為で、運行日報では次回の交換距離を追いきれない場合があり その都度目安にしております。

今後 バッテリー劣化の判断材料にもなりそうですね

バッテリー不良(バッテリーあがり)によるエンジン始動不良 キャンター

私も常用便(固定のお客様向け配車)にしばらく行く事になり整備管理業務もままならない状態になっておりますが、そんななかでもドライバーさんからの問い合わせは尽きません。

ある朝ドライバーさんから電話があり 車庫でエンジンが掛からないと連絡を受けましたが、私も出先なので対応出来ません。とりあえず電話口でセルが回るのか音を聞かせてもらいましたが「カチカチっ、カチカチっ」というだけでエンジンが掛かる様子はありません。

こういう場合は大体バッテリーあがりだと判断しますが、対応出来ないのでロードサービスを依頼して追い出す事にしました。


当日夕方バッテリーを交換する事になりますが、前日まで普通にエンジンが掛かっていたバッテリーがいきなりダメになった原因を探る必要があります。


エラー履歴を拾ってみるとたくさん残っています


直接関係ありそうなエラーはこのあたりでしょうか?

9E0000(158 0) バッテリー高電圧異常
FB0002(251 2) エンジン制御モジュール電源供給不良


エラーコードは確認出来ても原因を深掘りする事は出来ませんので、とりあえずバッテリーを交換しました。


ケースが膨らんでいますので、バッテリー液がかなり高温になったのがわかります

ターミナルも緑青(ろくしょう)が吹いています。手前のキャップが湿っていますので、バッテリー液が吹いたのが想像できますね


交換後のデータを確認してみました

エンジン稼働中もチャージ電圧は普通でオーバーチャージの様子はありません

エラー履歴を消去してバッテリー交換作業は終了になりました



おまけ

この車両は新車時からバッテリーの交換履歴が無く、4年を超える使用でしたので寿命だったのかも知れませんね。

 あるセルの液は茶色に濁っており・・・



こちらは液が無く 極板が露出してます


結果としてバッテリー不良(寿命)の為 高電圧異常のエラーを拾ったのかも知れません

バッテリーの状態を含む日常点検の実施はドライバーの責任ですが、トラックのように見づらい場所にあると 日常的なバッテリー液の点検は無理だと思います。

前職で扱っていたバスではバッテリーがトレイに載って格納されており、点検時に引きずり出して液量等の点検が出来るようになっていました。トラックもせめて横並びに搭載されていれば 液量の点検が容易になるんですけどねぇ

2022年10月4日火曜日

Kumayarouの素顔


さて何の整備をしているのでしょうか?



 もうこんな作業をする機会はありませんが、キャンター4P10のヘッドは実際見てみたいものです

ストップランプスイッチの交換 デュトロルートバン

前回の続きです

スイッチが入荷しましたので早々に交換作業に取り掛かります


この車のスイッチはプラスチックで出来ており初めてみるタイプです。
スイッチを頼んだらカラーも付いてきたので、おそらく再使用不可なのでしょう


交換手順他、取り付け基準などまったくわかりませんのでディーラー工場に問い合わせするも、休みで困ってしまいました。

しばらくあれこれやっているうちに、結局ひねれば簡単に脱着できることがわかりました。


カラーを交換するために外そうとしましたがうまく外れません

バラバラにしてやっと外すことができました。確かに再使用不可ですね


取り付け状態の様子です

カラーをはめてスイッチの高さを確認し ひねるだけです

取り付け前に本体カプラに差し作動の確認したのは言うまでもありません。ABSランプも消えストップランプも点灯してます


スキャナにて故障履歴を消去し作動状態を確認してみました

ブレーキペダル放した状態


ブレーキペダル踏んだ状態


 マスターシリンダーの各数値も拾っているのでセンサー類も正常と判断できますね

整備基準は不明ですがこれできまりのようです


蛇足ですが前回の点検内容を貼っておきますのでご参考にどうぞ

ドライバー ときどき整備士: ABSランプ点灯 点検編 デュトロルートバン (kumayarou.blogspot.com)


デュトロにスキャナをつなぐのは初めてでしたが、スキャナが日本語対応ではないので この車種にたどり着くのに時間が掛かったところではあります。


経験や勘に頼る整備の時代はもう昔の事になってしまいましたね。新しい技術を理解・吸収するには 私は歳を取りすぎたようです・・・

2022年10月2日日曜日

ABSランプ点灯 点検編 デュトロルートバン

今回は珍しいABSチェックランプの点灯・点検です

ドライバーさんからABSランプ点いたと連絡を受け、ブレーキが効かなくなるわけじゃないと伝え入庫後点検しました。

確かにエンジンを掛け直してもチェックランプは消えません


で、経験上4輪いずれかのABSセンサーの断線を疑うわけですが、部品を注文するにも不良個所を断定しなければなりません。

そこでいつもの中華スキャナ登場です


エラーコードを確認すると写真のような現在故障を拾いました

P0504 ストップランプスイッチ不良 だそうです


ライブデータでもスイッチがONになりません


当然ですがストップランプも点灯してません

ABSセンサー関係のエラーでもう一つ確認しましたが、こちらはちょっと手が付けられなさそうなので、とりあえずストップスイッチを交換し様子を見る予定です。

C1422 マスターシリンダー圧力センサー不良


 センサー類が多用されている今の車は故障原因が複雑に影響しあっているので、ピンポイントで原因にたどり着くには手間が掛かりますね。

ディーラーの点検料が高いのも納得です・・・

つづく