2020年9月21日月曜日

クーラーコンデンサーモーターの交換 ジェネレーションキャンター編

 夏も終わりだというのに・・・

ドライバーさんが、クーラーからぬるい風しか出ないとの事でディーラーにて点検してもらったところ、コンデンサーファンが回っていないのでモーターの不良と診断されたそうです。

帰庫後症状を確認してみると、とりあえずファンは回っていましたが回転が弱々しい感じです。その場でディーラーに問い合わせたところ部品が納期未定であることと、工賃込々で8万円くらいとの回答でした。

年式と走行距離・修理金額を考えると本社の決裁が下りるとは思えません。ドライバーさんと配車係に泣かれ私も泣く泣く自社修理をする覚悟をしたのでした。

と、前振りはこのくらいにして修理内容の紹介です。


フロントグリルを外すとコンデンサーユニットAssyが見えます。ファンユニットはコンデンサーの上にボルト4本で留まっているだけなので簡単に脱着できそうですが・・・


取り付けボルトがコンデンサー側にスタッドで固定されているため、ナットを外してもスタッド分上に持ち上げなければファンユニットを取り外すことが出来ません。この車の場合上物が邪魔をしてその隙間さえ稼げないので、結局コンデンサーユニットを取り外してのモーター交換になりました。


作業しやすいようにバンパーを外します。パッと見コンデンサーユニットは簡単に脱着できそうですが、後に大変な作業が待っていたのでした。



コンデンサーユニットAssyはボルト4本で留まっていますが、写真のように見えている2本のほかにメーンハーネス下側に隠れて残りの2本があります。このままでは工具が入りませんのでハーネスのクランプを外し、他にもブレーキパイプや低圧ホースなどの取り付けを緩めやっとのことでボルトを外すことができました。

ここまで格闘すること約2時間。メーカーの設計者は修理する時のことまでは、まるで考えていないようなレイアウトです。

今から取り付け時の大変さに思いやられます。


コンデンサーユニットが外れたところです。切り離したパイプの取り付け部分にほこりが入らないよう塞いでやります。

冷房修理で冷媒回路を切る時は本来なら冷媒ガスの回収が必要になりますが、そんな高価な装置はありませんので(以下省略)

例によって今回もドナー車からの部品はぎ取りで賄っています。


組み上げる前にモーターが回るか現車につないで確認をしました。組み上げて作動しなかったら悲しすぎますので・・・
ちなみにコンデンサーファンの点検はエンジンを掛けなくても動作確認ができますが、電源かモーター不良かを見極めるのにはやはり難しいものがあります。

あとは元どおりに組み上げてガスを入れれば完成ですが、真空引きをしている間ふと思うことがあり作業を中断してしまいました。

つづく

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