2020年1月3日金曜日

トラック用サイドマーカーの改造 ダウンライト機能追加


ダウンライトと聞いてピンとくるかたは、結構トラックをカスタムされているかたではないでしょうか?私の場合担当車両を預かっていますので、会社の車とはいえフリー車両よりは多少手をかけることができます。今回のマーカー改造・交換にあたっては私なりに理想とするものがあり、夜間走行時のファッション性と安全性を兼ね備えたカスタム(それほどでもありませんが)をめざしてみました。

前置きはこれくらいにして・・・

マーカーランプに白色LEDを内装してダウンライト機能を追加します。

内装するLED T20 ダブル球です。かなり明るいですが、これをそのまま入れるにはスペース的に無理があります。




そこで・・・

はんだを溶かしてバラバラにしました。一つのユニットにLED(SMD5050タイプ)が3個付いており、ちょうどよい大きさで明るさも期待できそうです。




これをマーカーの下側を照らすようリフレクターにこんなイメージで取り付けます。



このままでは組み付け時にマーカーレンズと干渉するので、写真のようにユニットが収まる溝を切り込みました。




このような感じにユニットを収め、最後に接着剤で固定します。



肝心の点灯回路は下記のようになります。このLEDはホビー等でよく使われているサイズでMax60mAまで流せますが、余裕を見て抵抗値を100Ω(1/4W)で約40mAにおさえました。




ばらしたユニットにリード線をはんだ付けして・・・




空中配線は振動でショートする恐れがあるので、ユニバーサル基板で電源基板らしきものを作りました。ケース内に収まるよう小さくまとめるのが苦労したところです。




ユニットからのリード線と電源・アース線をつければ完成です。




組み付けて点灯したところです。やはり写真では伝わりにくいのですが、この白色LEDはかなりの明るさで床面(路面)を照らしてくれます。



これなら夜間の車庫入れも周りの路面状況がよく確認できそうですね。今から取り付けが楽しみです。今回の改造では大変満足してますがもう一つ構想中のものがあり、もしかたちになればまた紹介したいと思います。

続く・・・かも


2020年1月2日木曜日

トラック用サイドマーカーの改造 その3


抵抗の打ち直し作業にともない準備したのは、チップ抵抗1/4W(1206) 200Ωになります。ピンセットでつまむほど小さく、簡単にはじき飛ばしそうですね。




はんだごて2丁でチップ抵抗両側の半田を溶かしながら外します。取り外す分には思いのほか苦労せずできました。


チップ抵抗の半田付けの様子は写真が無いので割愛しますが、取り外す以上に手間がかかったのは言うまでもありません。



点灯テストの様子

エンジン稼動時を想定して電圧は14.4Vかけています。回路1列分に流れる電流は約10mA
で大体ねらいどおりの値になっています。実際車両につけた場合オルタネーターの発生電圧に多少のゆれがありますが、14.4V以上かかってもLEDを飛ばすほどの電流は流れないと思われます。





あとは防水処理をしっかりし組み付ければ完成となります。このての格安マーカーは防水処理必須ですので、購入後取り付け前に確認されるのがよろしいかと思います。




改造前後の比較

写真の左側は改造前、右側は改造後の点灯させた様子です。写真以上に明るさの差は歴然ですがこれならあまりギラギラせず、私好みの出来栄えになったと思いますがいかがでしょうか?




ちなみにネット通販等で販売されているものの中には24V・12V兼用のものがありますが、高価なものではおそらく電圧を問わずLEDを定電流で光らせているかと思います。今回のように安価なものには制限抵抗のみの回路構成のため、12Vの車両に取り付けた場合期待はずれの明るさだったりするようです。

おまけ
今回改造したマーカーの改造前データ(一列あたりに流れる電流量)

28V  90mA(23mA) 爆光
14.4V 16mA(4mA)  とりあえず点いてます
12V  4mA(1mA)  かなり暗い

以上 おわり

2020年1月1日水曜日

トラック用サイドマーカーの改造 その2

続き

やはりLEDのデータがないと抵抗値を決めることが出来ません。そこで大きさを測り、大体の見当をつけました。




が・・・ サイズは3228くらいかと思いましたが希望するデータシートが見当たりません。そこで実測値より大体の数値を割りだしてみました。

電源27.4ボルト(ダイオードの電圧降下0.6ボルト引いた分)
一列あたりの回路電流22.65ミリアンペア
これよりLED一個の順電圧は3ボルトということがわかりました。
(スマホのLED抵抗計算アプリより)




これをもとに一列に流れる回路電流を抵抗値を変えて計算し、実際点灯させて比較してみました。ちなみに回路の電流値は入力電圧で調整し、テスターでの値は4列分の合計で読み取っています。

100Ω時 18ミリアンペア

150Ω時 12ミリアンペア

 200Ω時  9ミリアンペア 

写真ではわかりづらいと思いますが、100Ω時のまぶしさに比べれば、150Ω時と200Ω時の見た目の明るさはさほど変わりません。そこで今回は200Ωの抵抗に打ち直すこととしました。これならほどほど明るく、回路電流(消費電力)も少なく車両にやさしいと思われます。

続く