2020年5月13日水曜日

エアコン不具合の点検について (その2)

私の勤める会社ではキャンターの台数が多く、私もブルーテックキャンターを新車時から担当してます。これは昨年の話ですが時々クーラーが冷えなくなり、やがてまるっきり効かなくなってしまいました。症状としてはコンプレッサーのマグネットクラッチがつながらなかった為に冷えなかったのでしたが、原因が分かるまでかなり苦労したことは付け加えさせてください。

まずはトラブルシュートからです。(整備関係のかたは飛ばし読みしてください)

マグネットクラッチ(以下M/C)に電気が来ない場合、次の原因が考えられます。

① 冷媒ガスが入っていない
② プレッシャースイッチ(冷媒回路の圧力を見ている)の不良
③ M/Cのコイル断線
④ オルタネーターL端子から電気が来ない(ノーチャージ他)
⑤ 電気回路の断線
⑥ コントロールユニット(操作パネル含む)の不良

以上簡単に点検できるところから攻めていきますが今回の場合、結論から言うと⑤の断線でした。

断線個所はM/Cに行く配線の途中、ハーネスがシャシにクランプ止めされている先のハーネス中で断線してましたので、作業性をよくする為手前のホースを外してます。

ターボチャージャーのインテークホースを外したところ

RY(赤黄)がM/Cの線、オルタネーターのB線・L線と抱き合わせ

写真では分かりずらいですが被覆に傷が入っており、芯線が2・3本でつながっている状態でした。


今回はM/Cに行くハーネスを揺さぶってM/Cが一瞬つながるのを確認しながらやっと見つけた個所ですが、エンジンの振動で振られたにしては今まで見た事のない損傷具合でした。断線した原因は振動だけではないのかも知れません。

あとは配線修理をしハーネスに収め、元どおりにまとめて完成させました。



と、ここまでは昨年の話ですが・・・

次回につづく。

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