2020年6月22日月曜日

純正フォグランプの取り付け

この度純正タイプのフォグランプ(バンパー付き)が手に入りましたので、取り付けまでを紹介したいと思います。

元々フォグ無し仕様のため、スイッチパネルの裏側までハーネス・コネクターが来ていません。これでは純正スイッチを購入してもフォグランプを点灯させることが出来ません。汎用のハーネスを使用してもよいのですが、電源の取り出しや配線の取り回しを考えると結構な作業になってしまいそうです。そこで車両側の空き回路(オプション未装着)を利用し点灯させる事を考えてみました。

まずは電源の取り出しからです。


助手席前のパネルを外すとSAMコントローラー他車両の電源回路が集約されています。リレーが付いているパネルに数か所空いてる個所がありますので、今回はそこから電源をとりました。


図のようにB15(フューエルヒーター)の個所はこの車両では使用していませんので、ボディ側から来ている電源線を残し、他を切断し各配線とつなぎます。作業後新規にリレーを取り付けるのは言うまでもありません。

リレーボックスを外したところ

ちなみにB15コネクターの各配線の色は以下のとおりです。

電源=赤青
電装品(フォグランプ)=赤
スイッチ信号(スイッチより)=緑黄
アース=黄緑

純正リレーの回路とカプラーのピンアサイン

マニュアルによるとこのリレーはMAX20Aまでですので、フォグ2灯分(55W+55W)なら余裕で点灯出来ます。

フォグランプ回路図



カプラー12C(白)と13C(青)

SAMコントローラーのカプラー12C-6(白赤)と13C-2(白青)がフォグの配線でバンパー裏まで来ていますので、カプラー側で配線をカットしリレーからの赤線をそれぞれつなぎます。


フォグランプカプラー

カプラーからフォグランプ本体、及びスイッチからリレーまでは適当な配線でつなぎ点灯確認をして完成です。

このスイッチは注文から届くまでに3週間ほどかかりましたが、納まりがよくとても満足度の高い仕上がりになりました。さてフォグスイッチの両脇は何のスイッチでしょうか?

フォグスイッチ取り付け(スイッチパネル部分)

今回純正のフォグランプを取り付けましたが、好みで他のランプを取り付けるのも良いかもしれませんね。

最後にお約束です。
この記事を参考にされ同様に作業される場合、資格を持った整備士さんに相談するか必ず自己責任でお願いします。改造が原因による車両の不具合に対し責任は取れませんのであしからず。

2020年6月3日水曜日

ハンドルが切れない?

配車さんから一本の電話
「○○さんが乗ってる○○号、左にハンドルが切れなくなったそうだけどそのまま乗って帰ってきて大丈夫かな?」
それを聞いた私
「○○さんに気を付けて帰ってくるように連絡入れておくので入庫後点検しますよ」と伝え自分も早々に配送を終わらせ車庫に戻りました。

入庫後早速車両を確認すると確かに左だけハンドルが切れません。ドライバーさん曰く「車庫に入る時入口にぶつかるとこだったよ・・・」と、確かにこれでは曲がれません


実は思い当たるところがありキャブを上げてみたところ、やはり「ナックルストッパーボルト」の取付が弛んで飛び出していました。

ナックルストッパーとはハンドルがある角度以上切れないようにする為のストッパーの役割をしています。このボルトが飛び出していた為にハンドルが切れなかったわけです。

ナックルストッパー

ボルトを外してみるとあと2山で脱落するところでした。弛んで振られたせいでボルトのねじ山がやせているのがわかりますでしょうか?このボルトとナットは後日新品に交換する予定ですので今回はこのまま収めます。


ボルトを戻しロックナットをしっかり締めて応急修理完了です。ちなみにハンドルの切れ角(回転数)はハンドルセンターから両方向に2.5回転(ロックtoロックで5回転)ずつになります。


左折時のほうがハンドルをいっぱいまで切る頻度が高いので、よりストッパーボルトがたたかれ徐々に弛んだのかもしれませんね。


実は私の担当車も新車から3か月で弛みがでました。
オイル交換等自分でキャブを上げる機会がある方は弛みの点検も併せてするのが良いと思います。