2020年2月11日火曜日

ブルーテックキャンター 総LED化計画 ライセンスランプ編

前回ポジション球で改造したT10 LED球を使ってライセンスランプ(番号灯)を作製していきます。

 準備したのはBA15Sシングル電球口金とユニバーサル基板です


電球口金などは都合よく手に入りませんので、球切れした電球のガラス部分を砕き再利用しました。

完成イメージです


基板に切り欠きを空けLED球を90度下向きにはめ込んだ後、はんだで固定します。


ライセンスランプは10Wですので、単純にポジション球(5W)の消費電流が2倍になるよう(110Ω)抵抗をつけました。これでSAM点灯は回避できるはずです。


口金のプラス側とアース側にはんだ付けし、エポキシ接着剤で固めれば完成です。




今回のデータ(実測値)
白熱球10W 800mA(14.4V)
LED改造球  270mA(14.4V)

あとは車両に取り付けてナンバープレートの照らし具合とSAMが点灯しないかの確認です

つづく

2020年2月2日日曜日

ブルーテックキャンター 総LED化計画 ポジションランプ編

マーカーランプをLEDに交換したことにより気を良くし、他のランプもLED化して行きたいと思います。

今回購入したLED球がこちらです

T10 LED ホワイト 爆光 キャンセラー内蔵 車検対応 4014 チップ12V 

商品タイトルからして、いかにも明るそうです。



280LMの明るさ、6000Kホワイト光、2W以下の消費電力、市販のハロゲンやLEDバルブ(パワー:5W)より省エネルギーの上で、明るさは大幅にアップ!
だそうです

T10ポジション球(12V/5W)との比較


ご存知のとおりキャンターには球切れ警告表示(SAM)があり、LED球に交換するとSAMが点灯します。そこでキャンセラー付きのLED球を選択するわけですが、結論から言うと、このLED球ではSAMが点灯してしまいました。
もっと高価なキャンセラー付きのLED球なら、SAM点灯回避ができたのかも知れません。

そこでこのLED球を活用するために回路の検証をしてみました

うらおもてどちら側でも点灯するのでブリッジダイオードが入ってると思われますが、キャンセラーICなるものはなさそうです。
4014SMDのデータシートの数値とはずれがありますが実測値を優先します。ちなみに14.4Vを掛けたとき120mA(実測値)流れていますので、全体の消費電力は1.7Wとなります。


SAMコントローラーの球切れ感知はランプを点灯させたときの各回路の電流値を見ているようですので、SAMを点灯させないギリギリの電流を流してあげればよいことになります。LED球のほかに余計に電流を流すために並列に抵抗をはさみますが、抵抗値はトライアル・アンド・エラーで追い込みました。


SAM点灯キャンセル用抵抗



チップ抵抗 220Ω/1W (2512)をLED球の端子間に並列になるようハンダ付けしました。



これでポジションランプ1個当たり190mA / 2.8W (14.4V時)の電流値・消費電力です。5W電球では400mA流れてましたので約半分の省電力になります。

車両に取り付けたところSAM点灯は回避できましたが・・・

電流量がSAM消灯ギリギリの値らしくエンジン始動時の数秒SAMが点灯してしまいます。オルタネーター発生電圧(14.4V)まであがれば問題なくSAMは消灯しますのでこれで良しとします。

つづく